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記事: Blog2_Post
執筆者の写真pöllö=ポッロ

飯能でもクマゼミがふつう種に!?

飯能市の美杉台で、クマゼミの鳴き声を数年前から聞くようになりましたが、今年、とうとう庭でクマゼミの抜け殻を発見してしまいました。


クマゼミの幼虫期間は約5年といわれているので、2018年には、庭木の樹皮や枯れ枝に産卵されていたのかもしれません。

庭の枝先で見つけたクマゼミの羽化殻


そもそもクマゼミは、おもに東海地方以西の平野部から低山地に広く分布する、西日本ではとってもメジャーなセミです。そして、小生にとって、学生時代に京都の東本願寺で、浴びるように鳴き声を聞いていたので、懐かしい思い出のセミでもあります。

クマゼミの抜け殻。腹部のへそ状の突起はクマゼミ属の特徴のひとつ(丸印)

腹側を上にしてみるとこんな感じ(矢印)


クマゼミは温暖化の影響で、北限が北上していると聞きますが、どうなんだろう……どちらかといえば、メスが枝と思って電線やケーブルのような細くてかたいものに産卵したものや、植物(植栽用の木)の移動によって、各地に運ばれているのではないかしら。

鳴くクマゼミのオス


クマゼミは日本最大のセミで、オスの鳴き声の大きさも日本最大クラスです。ちなみに、音の大きさを表す単位でいうと、80-90デシベルといいます。間近で聞く救急車のサイレンや、イヌの鳴き声と同じレベルです。

オレンジ色の大きな腹弁をもつのがオスで、メスの腹弁は痕跡程度しかない


せっかなので、クマゼミのオスとメスの腹側を見比べてみました。左のウチワのような大きな腹弁をもつのがオスで、腹弁が痕跡程度しかないのがメスです。セミのメスとオスは、とてもわかりやすくていいよね。


モリマナイベントと、個人的に依頼されているイベントを含めると、今年は4回のセミにまつわる観察会をしています。扱うセミの種類は、この時期に関東地方でふつうに見られるアブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ニイニイゼミの5種でしたが、来年からは、クマゼミを追加した6種を扱わないと、かもね。


分 類 / カメムシ目(半翅目)セミ科 クマゼミ属

和 名 / クマゼミ

学 名 / Cryptotympana facialis

体 長 / 40-48mm

分 布 / 本州(関東地方以南)・九州・南西諸島


オマケ動画「音を発するクマゼミのオス」



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