千回振りだしてもまだ苦いセンブリ
- pöllö=ポッロ

- 22 時間前
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更新日:4 時間前

日当たりのよい尾根沿いで見かけたセンブリ
10月の話ですが、今年は例年以上にセンブリと出会う機会が多い秋でした。
センブリはリンドウ科の越年草で、胃腸薬として古くから利用されていたことから、薬草としても有名です。良薬は口に苦しといいますが、センブリは植物体全体に苦味成分が多く、これが和名の由来のひとつで、「千回振りだしてもまだ苦い」ことによります。

センブリの花
花は白色で、紫色のすじが入ります。合弁花ですが、花冠は深く切れこんで、一見、離弁花のように見えます。直径1.5cmほどの花冠とがく片ともに5数性で、雌しべが1本、雄しべが5本あります。花冠の裂片の基部の辺りに長毛の生えた蜜腺があって、観察していると、アリが蜜腺を舐めに来ていました。
近所にセンブリが生えている場所がありましたが、残念ながらここ数年見かけていませんでした。なので今年の秋はフィールドワークをする度に、躍起になってセンブリを探していましたが、案外と生えている環境がたくさん見つかり一安心。まぁ全ての場所が、里山の草原というよりも、やや奥山でしたが……。
センブリのように、毎年必ず観察しておきたい植物ってありますよね。
分 類 / リンドウ目 リンドウ科 センブリ属
和 名 / センブリ(千振)
学 名 / Swertia japonica
花 期 / 8-11月
生活型 / 越年草
分 布 / 北海道〜九州







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