gallois=ガロア
地中にひそむヒメガロアムシ
埼玉県の標高の高い山の中、湿った土の中にヒメガロアムシ(Galloisiana yuasai)が生息している。低地にも生息しているガロアムシより、小さく、まとまったフォルムをしている。今年の初め、ポッロと観察に行き、何箇所か見つけることができた。おおよそ標高1000メートル超えると見られるようになる種類だ。ガロアムシ(Galloisiana nipponensis)はなんとなくわかった気になっているが、ヒメガロアムシはまだ、断片的。今年はガンバって探してみよう! っと。
ナガレタゴガエルのオス
今年は、12月から3月の期間、ナガレタゴガエルの分布を調べることに時間をかなり割いた。おかげで、未確認だった寄居町や長瀞町で生息を確認できただけでなく、今までいないと思っていたような場所からも確認することができたのは、いい経験になった。
(gallois=ガロア)
pöllö=ポッロ
ヒガシヒダサンショウウオの卵嚢
サンショウウオ類の調査と言えば、主に人里環境にくらすトウキョウサンショウウオ(Hynobius tokyoensis)を行っているが、忘れてはいけないのが山地に生息するヒガシヒダサンショウウオ(Hynobius fossigenus)。2月28日、いつもの渓谷に入り、生息状況を確認すると、すぐに成体2頭と卵嚢が確認できた。今年も無事に繁殖期がはじまり一安心。ヒガシヒダサンショウウオは数が減っているというが、地図を見ながら適正環境にアタリをつけ、生息しそうな渓谷に入ると、埼玉県内ではほぼほぼ見つかる。種を守ることも大切だが、なにより生息環境が保たれることが重要なことを、フィールドワーク中に肌で感じる。
山地の落葉樹林の半日陰に咲くヒナスミレ
3月中旬も過ぎ、今年もスミレシーズン到来。昨シーズンから飯能市内に生育するスミレ類を観察しているが、昨年は咲きたてのヒナスミレ(Viola tokubuchiana var. takedana)を観察し損ねた後悔もあり、今年はキブシの花が咲くと同時に、ヒナスミレが咲くポイントへ毎日のように通っていた。そして3月20日、待ちに待ったヒナスミレの、淡い紅紫色の楚々とした花を観察することができた。こうなると、関東地方ではあまり多くないという、ヒナスミレの基変種である、フジスミレ(Viola tokubuchiana var. tokubuchiana)が観察したくなってくる。今シーズンも3月から4月の一時、スミレ類を集中して観察せねば。
黒マンバ
枝の先にとまったテングチョウ
出てきましたチョウチョ! 飛ぶスピードは早く目で追いかけるのもやっとですが、枝にとまってひなたぼっこしているところを撮影!
(黒マンバ)
この木なんの木?
実は黒マンバ、親戚に会いに関西に行ってきました! しっかり撮れてませんが、これはアベマキというこちらでは見られないどんぐりの木です。
黒マンバの関西旅、アップするかもしれません……。
(黒マンバ)
セロー
お休み
蛇メタ師匠
2月下旬の西の日没後の空。上が木星、下が金星です。こんなに接近していて数日後には位置が入れ替わっていました。
とある日のカワヅザクラ。もう葉桜になっております。日の暮れる頃、このコントラストが個人的に好きです。
はかせ
捕食中のゲジ(Thereuonema tuberculata)
深夜の森で、ゲジがカマドウマの一種を捕食していました。どちらも脚が特徴的な生きものです。ゲジは細長い多数の脚を駆使して、素早く捕食したり逃走したりします。カマドウマは長く発達した後肢でビョ~ンと飛び跳ねて危機から逃れます。それぞれ違いがあって、脚は面白いですね。
ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)の幼虫
3月になりヤマトゴキブリがようやく動き始めました。一見すると、家などで見る機会が多いクロゴキブリに似ていますが、ヤマトゴキブリという森にいるゴキブリです。近々、ヤマトゴキブリのブログをアップする予定なので、細かくはそっちに書きます。めっちゃ面白いゴキブリなので、ぜひお楽しみにしててください!
(はかせ)
アンフィー
トウキョウサンショウウオ(Hynobius tokyoensis)の卵のう
今年は、TKSの産卵を追いかけ始めた、最初の年 !飯能市のいくつかの産卵地では、例年に比べて、暖かい日や雨といった条件が揃い、産みはじめが大分早めだったようです。
透明なゼラチン質の部分は十分に水を吸うと、表面が張ってブリブリになりますが、写真のように、あまり時間が経っていないと、まだ小さくて シワシワ なんです !
そりゃあ、あんなに小さなお腹から出てくるんだから、当然だよね(笑)。
アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の卵
近所にヒキガエルが産卵する場所があることを去年知りました。これはもう彼らのタイミングに合わせて、産卵に立ち会うしかない !と決断するまでは一瞬でした(笑)。
いざ見てみると、「何だこりゃ~!!」と声が出てしまいました。まっすぐつながったひも状の卵で、かなり長いです。本州では、塊で産むカエルが多いですが、ヒキガエルは長さで攻めたのか~。何とも魅力的です!僕にとって一番身近なカエル、これからも追い続けますっ!
(アンフィー)
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