メッツァさんと共催のセミの羽化観察イベント【夏休み自由研究企画 メッツァビレッジで夜のセミ観察】を行いました。今回は5名が参加してくれました。
まずは明るいうちのフィールドワークです。セミの幼虫が隠れている穴やセミの抜け殻を集めていきます。アブラゼミやミンミンゼミ、ニイニイゼミの鳴き声に耳を傾けながら、ひとつずつ丁寧に抜け殻を集めていきます。
抜け殻ゲット!
ただ抜け殻を集めているだけではありません! 夜のフィールドワークに備えて、抜け殻のある場所や高さを種類ごとに見ていきながら、セミが羽化をしているイメージを膨らませていきます。
セミの抜け殻もたくさん集まってきた頃、地面を歩いているセミの幼虫が歩いていました。後で観察するため場所を覚えて、発見したショウリョウバッタやモリチャバネゴキブリを観察していると、「カナカナカナ」といつの間にかヒグラシの鳴き声だけが聞こえてきました。
標本の作り方を説明している黒マンバ
次は集めたセミの抜け殻を使って「抜け殻標本」作りです。黒マンバが道具の使い方や注意点を説明し、好きなセミの抜け殻を選んで早速作っていきます!
集中して形を整えている様子
肢の位置や開き具合、触角の細かな角度まで、自分なりにかっこいい姿やを羽化前の姿をイメージしながら抜け殻の形を整えていきます。集中して静かになってしまうのは、標本づくりの恒例です。
どの種類かな?
虫眼鏡を使ってセミの種類も見分けていきます。泥がついているニイニイゼミは分かりやすいですが、アブラゼミとミンミンゼミ、ヒグラシとツクツクボウシが似ているので、なかなか難しいです。それでも親子で協力して頑張っていました!
そんなこんなしていると、いつの間にか外は真っ暗に。夜のフィールドワーク開始です!
外に出るとセミはもう鳴いておらず、代わりにキリギリスなどのバッタの仲間が鳴いていました。そして先ほど見つけたセミの幼虫の場所を探していると・・・。
羽化の観察中
羽化途中のセミを発見! 羽化自体は30分~1時間ほどかかるので、少しずつ抜け殻から出てくる様子をじっくりと観察しました。途中風に揺られて落ちそうになりながらも、肢を伸ばし体を起こして抜け殻にしがみつく瞬間には参加者も感動していました。
ちなみに夜になると見られる生きものが変わりますが、子どもたちはミミズに夢中でした。個人的にはとてもうれしい。
めっつぁいい笑顔
夏休みの宿題も完璧!
最後には完成したセミの抜け殻標本の発表しました。一つの標本に時間をかけて作ったり、種類ごとに比べるために多くつくったりと、参加者それぞれがこだわりを持って作ってくれました。みんないい笑顔でツアーを終えることができました!
セミが羽化をすることを情報として知っていても、実際に自分の目で観察してみると気づきや感動があります。セミの羽化を通して自然の魅力に気付いてもらえたならうれしいです。
(はかせ)
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