フデリンドウの水滴散布
- pöllö=ポッロ
- 1 日前
- 読了時間: 2分
飯能では4月から5月、日の当たる明るい野山に咲く小さくて愛らしい姿のフデリンドウ。
今年はフデリンドウに出会う機会が多く、ムササビ観察をしに通っているフィールドの草原には百株以上のフデリンドウが咲き、一面青紫色になりました。

フデリンドウは筆のような姿からついた和名

開花(左)から約20日後(右)のフデリンドウ
さて、フデリンドウはどのような種子散布をするのでしょうか?
花を終えたフデリンドウは子房柄が伸びます。伸びた子房柄の中には0.3mmほどの微細な種子が詰まっていて、空気が湿ってくると口が大きく開き(湿度が低いと閉じる)、そこへ雨滴が当たった衝撃で種子が弾け飛んだり、流れ落ちたります。

大きく口が開いた子房柄の先とたくさんの微細な種子
このように種子散布を、水滴散布(雨滴散布)といいます。
水滴散布はフデリンドウの他にも、ユウゲショウやヤマネコノメソウなどでも見られます。
植物は花の時期を愛でるのも良いですが、どのような方法で種子散布するのか観察するのも愉しいものです。
分 類 / リンドウ目 リンドウ科 リンドウ属
和 名 / フデリンドウ(筆竜胆)
学 名 / Gentiana zollingeri
花 期 / 3-5月
生活型 / 2年草
分 布 / 北海道〜九州
Comments