フィールドで地中にできた穴を見つけた際に、ニホンアナグマが掘ったものかどうかを判断する指標のひとつに、「アクセストレンチ」と呼ばれる溝があります。これは、ニホンアナグマが掘った土を外に出すときに残る痕跡(フィールドサイン)です。

アクセストレンチと呼ばれるセット(巣穴)から伸びる溝
セット(巣穴)をメンテナンスするニホンアナグマ
映像は、約10年前に撮影したセット(巣穴)をメンテナンスするニホンアナグマです。掘った土を前肢で抱きかかえるようにし、後退りしながら外に土を引きずり出します。
アクセストレンチは、前肢で押し出して溝ができるという話しも聞きますが、どうなんでしょう? 骨格のつくりを考えれば、後退りしながら土を出すほうが合理的です。
分 類 / 食肉目(ネコ目) イタチ科 アナグマ属
和 名 / ニホンアナグマ
学 名 / Meles anakuma
頭胴長 / 57.6-68.2cm
尾 長 / 12-15.8cm
体 重 / 4.6-9㎏
分 布 / 本州〜九州(日本固有種)
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