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記事: Blog2_Post
執筆者の写真pöllö=ポッロ

探究心を刺激する夜行性のヘビ

夕方、小雨が降ったので「ヘビ観察」に出かけると、現れたのはお馴染みのシロマダラ

濡れた路面を移動中のシロマダラ


飯能は、本州に分布する全てのヘビを観察することができます。その中でも、最も観察しやすいと言っても過言ではない種が、シロマダラタカチホヘビです。


シロマダラは、地域によって幻のヘビなどと呼ばれていますが、飯能では狙って発見することのできる、いわばド普通種のヘビのひとつです。

飯能で観察することのできるヘビ全8種


飯能で、シロマダラタカチホヘビが観察しやすい環境は、どんな場所なのでしょう?

シロマダラやタカチホヘビを観察する林道


経験上、飯能では谷間にある湿った林道で、なおかつ、林道脇に側溝がない環境が理想的です。側溝は、ヘビの移動を妨げてしまい、発見しづらくなるのかもしれません。


実際に、他のヘビと比べると、地表を移動するのが得意そうには見えないタカチホヘビが、深い側溝の底から這い上がれずにいるのを観察したことがあります。

ほどよく隙間の空いた石垣


また、住宅地であっても、昔ながらの隙間の空いた石垣がある環境は、シロマダラを発見しやすい場所です。隙間の空いた石垣が、都合の良い隠れ家になっているようです。

スギを登るシロマダラ


そのような環境を狙ってヘビ探索をしていた数年前、スギの木を登るシロマダラを目撃したことがありました。樹皮に体を引っかけて脱皮をするわけでもなく・・・・・・何のために木登りをしていたのかは今でも謎です。


比較的メジャーな昼行性のアオダイショウやヤマカガシなどとちがって、シロマダラタカチホヘビはマイナーな夜行性のヘビ。その分、あまり生態が知られていないためか、観察していると新たな発見やおどろきが多く、探究心を刺激されます。


(pöllö=ポッロ)


分 類 / 有鱗目 ナミヘビ科 マダラヘビ属

和 名 / シロマダラ

学 名 / lycodon orientalis

全 長 / 30-80cm

分 布 / 北海道〜九州と周辺の島(日本固有種)


分 類 / 有鱗目 タカチホヘビ科 タカチホヘビ属

和 名 / タカチホヘビ

学 名 / Achalinus spinalis

全 長 / 30-60cm

分 布 /里地~山地の地中や落ち葉の下など

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