2月25日に開催するエコツアー「渓流のブヨブヨガエル⁉ 早春のカエルを観に行こう!」は、毎年ナガレタゴガエルを中心に、厳冬の夜の渓流で生きもの観察をするモリマナ定番企画。なので、今年も11月下旬から、調査がてらの下見をはじめました。
ナガレタゴガエルの生息する渓流
渓流は、昼夜問わずとにかく気温が低いため、足を踏み入れるのに躊躇しますが、一度入ると生きものがそこそこ観察できるので、気づけば寒さを忘れて、観察に没頭してしまいます。しかも、pöllö=ポッロが好物の冬虫夏草が多種見つかるしね。
渓流に入りたてで皮フがびろびろではないナガレタゴガエルのオス
ナガレタゴガエルのオスは、メスが産卵する数か月前から渓流に入り、メスの訪れを水中で待ちます。今年は例年よりも、たくさんのオスを観察しています。しかも、飯能市、横瀬町、越生町、ときがわ町、それと東京都の青梅市、奥多摩町の渓流でも同様です。
皮フがだいぶびろびろになったナガレタゴガエルのオス
ナガレタゴガエルの特徴といえば、繁殖期になるとびろびろに伸びる皮フです。とくに太ももの皮フのびろびろが、すごい。びろびろには大切な理由があって、皮フの表面積を増やすことで、水中で呼吸(皮フ呼吸)をしやすくしているのです。
5年前、数十メートル歩いただけで、100頭以上のナガレタゴガエルを観察したことがありました。もしかすると、今年はナガレタゴガエルのアタリ年なのかも!?
分 類 / アカガエル科 アカガエル属
和 名 / ナガレタゴガエル
学 名 / Rana sakuraii
体 長 / 45-51mm
分 布 / 本州(近畿から関東西部にかけての中央部)
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