昨年末、以前ご一緒にお仕事をさせていただいたことのある、いきものLIVEの菊池さんから興味深いご相談が舞いこみました。
それは、「転勤で5年ほど埼玉県を離れるため、小川町で活動しているムササビ観察地の留守番をしてもらえないか」とのお願い。
菊池さんからムササビ巣箱設置場所の解説を聞きながらフィールド散策
小川町のフィールドには、pöllö=ポッロは前々から興味があったので、今後、目的ができると足が向くし、なによりも、モリマナで共有できれば、メンバーにとっても、新しい地域をフィールドワークする良い機会にもなる。
なので、二つ返事でお留守番役を喜んで引き受けることにしました。
ということがあり、1月22日、菊池さんに現地を案内してもらうため、モリマナメンバーとお出かけしました。現地で、菊池さんのお知り合いの浅見さんも合流。
ここから見る秋の槻川の紅葉風景が美しいと、菊池さんが話してくれた
案内していただいたムササビ観察地は、大きく分けて5つ。全てが槻川の右岸側に位置し、里山環境を絵に描いたようなフィールドです。
菊池さんが地元の方と関係を築き、地権者の方の許可を得て、5つのポイントにムササビ観察用の巣箱を、合計19個設置しています。
菊池さんが設置した大きなムササビ巣箱。モニタリング用の配線が伸びる
ムササビ巣箱にはカメラが設置されていて、巣箱から伸びた配線をモニターに繋ぐことで、中の様子が確認できます。
今回、案内していただいた19個の巣箱のうち、2つの巣箱でムササビが確認できました。
巣箱内のムササビ。ふさふさの尻尾が画面いっぱいに映り込む
案内の最中、向かう先々で、ムササビの代表的なしわざである、サクラの冬芽食痕が目につきました。
pöllö=ポッロは、サクラの冬芽食痕を「人里と自然の環の境」指標にしていて、この感じだと、ムササビが安定して里山にくらしている印象。
道路に散乱するサクラの冬芽食痕
ムササビ観察地のお留守番を引き受けたからには、菊池さんが転勤から戻るまで、地元の方との関係を引き継ぎ、ムササビ巣箱の管理やフィールドワーク、モリマナらしい自然・生きもの観察イベントなども企画して、盛り上げていければ嬉しいね。
飯能へ移動して、菊池さんと浅見さんと記念撮影(左から黒・菊・ポ・ア・浅)
今回、菊池さんに案内していただいたポイントのうち2か所は、すぐにでもイベントの企画がつくれそうなフィールド。また、槻川でも、イベントが組めそう。
春までにモリマナメンバーで小川町へ行き、フィールドワークをしながら、小川町のフィールドを最大限活用したイベントを考えたいと思います。個人的には、まず、ムササビの樹洞巣を確認したいかしら。
近い将来企画する、小川町でのモリマナイベント、ご期待!? くださいませ。
分 類 / 齧歯目(ネズミ目)リス科 ムササビ属
和 名 / ムササビ
学 名 / Petaurista leucogenys
頭胴長 / 27.2-48.5cm
尾 長 / 28-41.4cm
体 重 / 495-1250g
分 布 / 本州〜九州
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