今月に入ってから夕立が多く、雨が降るとクガビルのなかまが林道に現れるので、いてもたってもいられません！
クガビルのなかまは、体の前端と後端に吸盤をもつ環形動物門環帯綱のヒル類で、苦手な方も多いかもしれませんが、生態を観察すると、魅力溢れる姿や行動にメロメロです。
色鮮やかなクガビルのなかま。動きはとても速い
ヒル類というと、吸盤を使って宿主に取りつき吸血する、水生のチスイビルや陸生のニホンヤマビルなどの種が有名ですが、このクガビルのなかまは陸生で、ミミズを専門に食べるヒル類です。
クガビルの獲物のフトミミズのなかま。光の加減で体が美しく輝く
クガビルのなかまを探すポイントは「林が深いこと」「湿気た場所であること」「地温が比較的低いこと」「山地の方が多いこと」です。
そういった環境に生息する可能性が高いので、あとは獲物のミミズが地上に現れる雨の日の夜を狙えば、映像のような生態行動などを観察することができることでしょう。
ミミズを捕食するクガビルのなかま（やらせなしです！）
雨の日の夜に現れる、不思議な生き方をする生きものの生態に興味をもった方は、ぜひ！ クガビルのなかま観察をチャレンジしてみてください！
（pöllö=ポッロ）
分類 / 吻無蛭目 クガビル科 クガビル属 和名 / クガビルのなかま 学名 / Orobdella sp.